汗をかく季節になると、水分補給がとても重要になってきます。
特に激しい運動をしなくても体内の水分は時間とともに減っていきます。
普通は体内の水分が減ってくると、喉が渇いて水を飲みたくなるものです。

しかし、人によってはのどの渇きに気づけないことが少なくありません。
その事例に多く当てはまるのが高齢の方です。
人は加齢と共に、喉の乾きを感じる口渇中枢が減退すると言われており、高齢者の多くがのどの渇きを感じにくい状態になっています。
そのため、高齢者本人が気をつけるのはもちろん、周囲の人が気付いてこまめに水分補給を促すことが重要になってきます。

また、スポーツや仕事に集中している場合も、喉の渇きに鈍感になります。
暑い場所で夢中になって作業をする時は、アラームをかけて水分補給タイムを設けるなどの工夫が必要です。
そんな中、一気に大量に水を飲めば良いと考える人もいますが、そうではありません。
それは効果的な水分補給とは言えません。
一度に大量に水分補給をしたとしても、その時に過剰になった水分は尿や汗となって排出されるだけなのです。

そこはやはり、こまめな水分補給が重要になってきます。
のどが渇いた実感がなくても水分補給の間隔をあけないように、こまめに水分を補給することで脱水症リスクを軽減できます。

また、飲み物の種類にも気を配る必要があります。
特に暑い日には、冷たいコーヒーなどがおいしく感じやすいですが、カフェインを含む飲料を飲んでも効果的な水分補給にはなりません。
カフェインには利尿作用があるからです。
カフェインを含む飲料を飲むとトイレの回数が増え、結局は体内の水分を大量に外に出すことになります。
飲んだ瞬間は喉が潤いますが、結果的に脱水の原因になってしまいます。

そんな中、おすすめされている飲み物が麦茶です。汗をかくとミネラルも体外に出てしまいます。
麦茶はミネラルを多く含んでおり、水分と共にミネラルもしっかり補給することができます。